抜け毛も少ない！　ヨークシャーテリア（ヨーキー）のカット・料金・頻度について

ヨークシャーテリアのカット（トリミング）の頻度は？

【ポイント】
・抜け毛は少ない
・艶のある被毛をキープするなら毎日のブラッシングは必須
・トリミングの頻度は1～2カ月に1回が目安

ヨークシャーテリアは抜け毛が少ないシングルコートです。上記の写真のようなフルコートはヨークシャーテリアのスタンダード（標準）スタイル。ドッグショーでよく見かけますが、ショーに出す目的などがない場合は短めにカットしている飼い主さんが多いようです。

絹のように細い毛は絡まりやすいので、毎日のブラッシングは必須です。

トリミングはいつから？ 料金は？

トリミングをスタートする目安は、狂犬病ワクチン接種、混合ワクチン接種が終わって2週間以上経過したタイミングです。それまでは自宅でブラッシングに慣らすことに重点を置き、きれいな状態を保ってあげてくださいね。

子犬にカットやシャンプーを行うのは心身の負担が大きいものです。ほとんどのトリミングサロンでは「生後〇カ月以降」あるいは「ワクチン接種から〇週間後」など、一定の受け入れ基準を設けています。サロンによって基準は異なるため、あらかじめ情報を調べていくことをおすすめします。

トリミングの料金はいくらかかるの？

地域やトリミングサロンによって異なりますが、ヨークシャーテリアのトリミングの料金は5,000～7,000円が目安です。

ヨークシャーテリアの主なカット方法は
・シザーリング（ハサミで仕上げる）
・クリッピング（バリカンで仕上げる）
で、カットスタイルに合わせて組み合わせています。

ハサミのみでカットする「オールシザー仕上げ」は手間がかかるため、通常のカットより1,000～2,000円ほど高くなる傾向があります。ただ、自然な仕上がりになることから好まれる飼い主さんも多いようです。

また、カットスタイルや被毛の状態（毛玉ができているなど）によっても料金は高くなります。

ヨークシャーテリアのカットスタイル

ヨークシャーテリアだけを集めたヘアカタログがあるほど、カットスタイルは豊富です。毛が伸びるスピードがはやいうえ、柔らかな毛質でアレンジしやすいので、多種多様なスタイルが楽しめます。

ショートスタイル

バリカンでカットすることが多いショートスタイルは、元気いっぱいの印象になります。
メリットは、毛が短いので普段のお手入れが簡単なこと。
ボディラインが出やすいスタイルでもありますが、顔まわりの毛だけ長めに残してカットしてまるいフォルムに仕上げたり、細部をこだわることで個性を楽しむことができます。テディベア風やシュナウザー風のスタイルも人気です。

夏場は熱中症対策も兼ねて、短く刈り込む「サマーカット」にする飼い主さんもいます。ただ、極端に短いと外気や気温の影響をダイレクトに受ける可能性もあり、見た目は涼しげでも逆効果になってしまうことも。毛量の多さによって適した長さも変わるので、トリマーさんに相談してみると良いでしょう。

ミディアムスタイル

華やかさとかわいらしさを兼ねた仕上がりをお望みなら、ミディアムスタイルがおすすめです。

アレンジしやすい長さを生かして、毛先に動きをつけたり、リボンで結んだり、さまざまなおしゃれを楽しむことができます。特に人気なのが、耳の飾り毛を残したスタイル。ツインテールのような印象に仕上がるので女の子にもぴったりです。カット次第でパピヨン風なども楽しめますよ。

ロングスタイル（フルコート）

ヨークシャーテリアの美しい被毛を堪能できるのはなんといってもフルコートスタイル。地面につくほど長く伸ばした被毛が歩くたびにキラキラ輝くさまはまさに「動く宝石」です。

美しさを保つためには丹念なお手入れが欠かせません。特にフルコートの場合、普段は毛をラッピングペーパーと呼ばれる紙で巻いて保護してあげる必要があります。いわゆる前髪を頭頂部で結ぶことをトップノットと言いますがフルコートのヨークシャーテリアには必須ですね。リボンや髪飾りでかわいくまとめてあげてください。

◆ヨークシャーテリアのスタンダード（標準）はフルコート！
ジャパンケネルクラブでは、ヨークシャーテリアのスタンダードを下記のように定めています。ドッグショーに行くと見事なフルコートのワンちゃんたちを見ることができますよ。

長い被毛で、左右に均等に真っ直ぐ垂れる。分け目は鼻から尾先まで伸びている。

出典：世界の犬 : 3G テリア : よ : ヨークシャー・テリア - YORKSHIRE TERRIER

抜け毛が少ないから、お手入れは意外と簡単！

ヨークシャーテリアは抜け毛が少ないので、長毛種のなかではお手入れが簡単な犬種と言われています。

特有のシルキーな被毛は、手入れをすればするほど輝きます。魅力的な被毛の状態を保つためにも、毎日ブラッシングしましょう。ロングにしていれば毛は絡まりやすくなるので、特に気を配ってあげてくださいね。もつれた毛をほうっておくと毛玉になったり、湿気がこもって皮膚炎につながることもあります。

口まわりや足先の毛は汚れやすいので、散歩や食事のあとはホットタオルなどで拭いてあげるといいですよ。耳のうしろも汚れが溜まりやすい場所なので、こまめにケアしたいパーツです。

爪切りや肛門絞り、足の裏の毛や肛門まわりの毛のカットも必要ですが、ペットサロンに連れて行ったときに一緒にお願いしても大丈夫です。

まとめ

華やかなアレンジを楽しめるヨークシャーテリア。迎えたらなら、おしゃれする楽しみが広がりそうですね。

手をかければかけるほど輝く美しい被毛はまさに「動く宝石」。唯一無二の魅力です。ツヤツヤの状態をキープするためにも、毎日のコミュニケーションも兼ねてお手入れしてあげましょう。